白内障の手術を受けたあとに

白内障は、眼球の中でレンズの役目をしている水晶体が加齢に伴い濁ってくる病気です。
加齢以外に、先天性白内障・アトピー性白内障・ステロイド白内障などありますが、加齢性白内障は、ほとんどの人が年をとるにつれて発症します。
治療は手術しかありません。

昨今の白内障手術は目覚ましく進歩し、ほとんどの場合、片目10分前後で終わります。
ただ、距離に応じて厚みを変えピントを合わせていた水晶体を除去し、代わりに厚みの変わらない人工レンズを入れるのですから、子供の頃のように裸眼で何もかも見えるようになる訳ではありません。
術前に「遠くか、近くか、どれくらいの距離が見たいか?」と希望を出し、それを基に眼内レンズの度数を決めるのですが、術後「色は鮮明に見えるが、ピントが合いにくい」と戸惑われることもあります。

術後1~2か月のうちに浮腫もなくなり、視力が安定してきますので、その頃に眼鏡合わせをします。
遠く用の眼鏡、近くを見る眼鏡、など、希望に応じて合わせます。
お仕事の都合上、2か月も待てず、仮眼鏡を作られる場合もあります。

術後視力が出にくい場合は、まれですが合併症の場合もあり、緑内障や黄斑変性など他の病気がある場合もあります。
(術前に他の眼疾患がないか検査はするのですが、水晶体の濁りが強いとわかりにくいこともあります)

寿命が延びて、高齢者も元気で活躍して頂ける時代になりました。
白内障手術の後も、眼鏡を上手く使って、快適な生活を送って頂きたいと思います。