コンタクトレンズをインターネットで購入する患者さんが増えています

「インターネットで購入すると安価」「眼科での定期検査を兼ねて、購入しに行く時間がない」
などの理由で、コンタクトレンズをインターネットで購入する患者さんが増えています。

快適に装用し続けて頂ければ良いのですが、眼に異常をきたして来院される患者さんも多いです。

「コンタクトレンズを装用したい」と眼科に来られた患者さんに対して、眼科医は、
屈折検査(近視遠視乱視等の度合いを調べる)、
矯正視力検査、
角膜曲率半径計測(黒目のカーブを測る)、
眼位検査(斜視等がないか調べる)、
細隙灯顕微鏡検査(結膜、角膜、水晶体に異常がないか)
眼圧検査(緑内障などの検査)、
眼底検査、
等々をおこない、コンタクトレンズを装用する際に問題になるような目の病気が無いことを確認して、
その患者さんの目にあったコンタクトレンズを、お勧めします。

コンタクトレンズメーカーは沢山あり、デザイン・材質・ベースカーブ・直径なども少しずつ違いますので、実際に装用してみないと合うか合わないかわかりません。
患者さんの目に合ったコンタクトレンズを、メーカー、ベースカーブ、度数、直径など、装用した状態で、コンタクトレンズの動きを見ながら選びます。
通販で購入したコンタクトレンズも、装用して問題ないか、眼科でチエックしてもらった方が安心です。

帯状疱疹

 「何となく片方の目の辺りに違和感がある」「うっとうしい目と同じ側に、頭痛がする」と来院される患者さんで、眼科的な検査で異常なく、帯状疱疹の前駆症状ではないか、と 内科に紹介することがあります。

 翌日くらいから、額の皮膚に水泡が拡がり、強い痛みを生じます。抗ウイルス薬の内服・点滴などで、治療します。

 逆に、帯状疱疹で内科や皮膚科を受診後に、「目の方は大丈夫か?」と、眼科受診される患者さんもおいでです。

 水痘帯状疱疹ウイルスに一度感染すると、ウイルスは休眠期に入り神経根内にとどまります。そのウイルスが再活性化し、皮膚に広がって帯状疱疹を起こします。額や鼻が 感染した人の約半数は眼も感染し、帯状疱疹が出ている側の皮膚と同じ側の眼に症状が出ます。

 眼に感染すると、眼の痛み、充血、 光への過敏、まぶたの腫れを引き起こします。ブドウ膜炎(角膜の後ろの組織に炎症が生じる)を起こす場合もあります。

 高齢の患者さんなどでは、皮膚の水泡が治癒しても、ピリピリした痛みや違和感が持続する場合が多いです。

 疲労や加齢によって、体力低下し免疫力が落ちた場合に、ウイルスが再活性化しやすいようです。
くれぐれも無理のしすぎは禁物ですね。

学校保健委員会に出席して

先日、学校医を引き受けている小学校の学校保健委員会で、学童の視力について、話す機会がありました。
学校保健委員会には、内科(小児科)・耳鼻科・歯科・眼科の校医、学校薬剤師、学校長、養護教諭、保健主事、保護者代表(PTA役員)などが出席し、児童の健康について情報や意見を交換します。

私が、30数年前に、初めて学校検診に来た頃には、小学校5,6年で近視の児童がいる、と言う程度でした。
その後、年々、近視になる年齢が低年齢化しつつあります。
4年生で、女児の半分くらいが近視のクラスも珍しくありません。
ゲームに夢中になって、2年生くらいで近視になる児童も増えています。

児童の生活実態調査の結果を見ると、低学年~中学年の75%以上の就寝時刻が9時以降、高学年になると75%以上が10時以降です。
TVやゲームで過ごす時間が、1週間で1時間半以下の日があるのが、2年生で36%、3年生で25%。
4年生以上になると、週の半分以上の日、1時間半以上、TVを観たりゲームをして過ごす。
夜更かしをして、TVやゲームに没頭すれば、近視になっても不思議ではないでしょう。

もっと、戸外で身体を動かして楽しめる時間や場所があれば、と思います。
学校検診と同じく学校保健委員会も、診察室から出て、学童の生活環境を知る貴重な機会です。

カラーコンタクトレンズについて

おしゃれ用カラーソフトコンタクトレンズによる眼障害が、増えています。
もともとカラーコンタクトレンズは、角膜(黒目)や虹彩(茶目)の異常眼に対して、整容や羞明(眩しさ)防止のために開発されたのですが、単なるおしゃれ用のカラーコンタクトレンズが出回るようになりました。

カラーコンタクトレンズが眼障害の原因となるのは、
①コンタクトレンズの素材の問題(通販や雑貨店でも簡単に購入出来るコンタクトレンズの中には、酸素透過率の低い低含水の素材で出来ているものも多く、角膜(黒目)に傷が   入る原因となる)
②コンタクトレンズのデザインの問題(黒目を大きく見せようとするため直径が大きく、角膜上でのコンタクトレンズの動きが少なくなりやすく、角膜が酸素不足になって、障害を起こす)
③コンタクトレンズの色素の問題(カラーコンタクトレンズの色素による表面の凹凸に細菌が接着しやすい。色素の目に対する安全性も問題とされている)

患者さんの中には、「友達のカラーコンタクトレンズをもらって装用したことがある」「今まで、目が痛い時は、カラーコンタクトレンズを外していると治ったが、今回は治らないので来院した」など、おっしゃる方が多くて驚きます。

コンタクトレンズは買い替えることが出来ますが、目は二つしかない。
大事にしてほしいなあ。

加齢と眼精疲労

小学生くらいの年齢の子供で、乱視があっても裸眼視力が良好で、小児の調節力のすごさに驚かされることがあります。
だんだん勉学時間も長くなると、そう頑張りがきかなくなってきますが。

35歳を過ぎた頃から、乱視のメガネをかけると良く見えて楽だ、と言う患者さんが増えてきます。
さらに加齢が進むと、斜視斜位などに対して、プリズム矯正したメガネをかけると楽だ、と言う患者さんも多くなります。
さらに、白内障が始まり、水晶体の柔軟性が失われると、自力では屈折・眼位の矯正がしんどくなり、「見えにくい」「目が疲れる」と言った訴えが増えます。
白内障の術後、視力は回復しても、調節力までは若い頃のように戻りませんから、多くの場合、遠用(遠くを見る)あるいは近用(手もと近くを見る)メガネが必要になります。

眼鏡処方の結果、「ずいぶん楽になった」と喜ばれる患者さんは少なくありません。
PCを使う機会が増えた昨今、そんな患者さんが増えています。

眼精疲労について

「疲れ目の目薬を、薬局で買って点眼しています。」とか、「疲れ目の目薬を下さい。」と言う患者さんが、よくおいでになります。

近視、遠視、乱視などで、ピントが合いにくい。でも、眼鏡で矯正せずに、あるいは、眼鏡の度数が合っていなくて、無理をして見ている。

内斜視、外斜位斜視などの眼位異常がある。でも、自力で調節して、無理をして見ている。

老眼になってきている。でも、裸眼で、あるいは、度のゆるい老眼鏡で、無理をして見ている。

白内障になって、見えにくくなってきた。でも、何とか頑張って無理をして見ている。

空調の効いた部屋で、パソコンの画面を見ながら仕事をしていると、コンタクトレンズが乾燥してきて、目が疲れる。

他にも、「何か目が疲れる」と来院された患者さんの目を検査してみると、「緑内障」や「加齢黄班変性」などが見つかることがあります。

高血圧症や糖尿病などの内科の病気が原因で、眼底検査をしてみると、眼底出血や眼底血管の閉塞などが見つかる場合もあります。

眼精疲労と言うと、すぐビタミンB12(シアノコバラミン)などの目薬を思い浮かべますが、まず、原因を調べることが大切です。

遠近両用コンタクトについて

10代や20代の若い頃からコンタクトレンズを装用していた人も、
40才を過ぎる頃から、コンタクトレンズを装用したままでは、だんだん手元が見えにくくなります。

老眼の始まりです。

老眼が初期の頃は、コンタクトレンズの度を少し落として、遠くがちょっと見にくいけれど、
新聞などの細かい字が見やすくなるように、合わせます。

けれども、いよいよ老眼が進行してくると、遠近両用コンタクトレンズを試してみると便利です。

もちろん、遠くも近くも100%満足が得られるというのは、難しいですが、利き目を、遠くが良く見えるように合わせて、もう片方の目を近くが見やすいように合わせる、などいろいろな合わせ方があります。

お仕事や生活スタイルに合わせて、どの距離が一番見えてほしいか、使用者の希望を聞きながら、
コンタクトレンズの度を合わせます。

遠近両用ハードレンズ、使い捨て遠近両用ソフトレンズなどいろんな種類があります。

「最近、細かい字が見にくくて、、」「ゴルフの時に見にくくて、」など思ってらっしゃる方は、
ぜひご来院下さい。

コンタクトレンズのケアを!

春になって、花粉や黄砂が飛散するようになりました。
結膜炎をおこしやすい時期であり、コンタクトレンズの汚れを訴える方が増える時期でもあります。
結膜炎のため、目やにが出て、コンタクトレンズが汚れる、そして汚れたまま のコンタクトレンズを使用していると、また結膜炎がひどくなる。
さらに、角膜(黒目)に傷がはいると、痛くてつらいだけでなく、傷から細菌 感染をおこし視力が回復しなくなることもありますので、要注意です。

2週間の使い捨てソフトコンタクトレンズを装用している方、          朝晩、こすり洗いをしていますか?
洗浄保存液を、毎日取り替えていますか?
コンタクトレンズのケースも、ちゃんと洗って、清潔にしていますか?

さらに、
1ヶ月定期交換タイプのソフトコンタクトレンズやI~2年使えるソフト
コンタクトレンズを装用している方、
つけ置きタイプのたんぱく除去を、週1回、やっていますか?
たんぱく除去剤入りの洗浄保存液だけでは、汚れが十分に落ちてい
ないこともあります。

空調のきいた部屋で、パソコンの画面を見る時間が長く、コンタクトレンズが 汚れたり、乾燥しやすい方、
コンタクトレンズのこすり洗いを、朝晩しっかり、やっていますか?
たんぱく除去剤を、使用していますか?
コンタクトレンズの乾きに対しては、「しっとりフィット」などのコンタ   クトレンズ装着液も効果的です。
ハードコンタクトレンズの場合には、メーカーによっては、コンタクトレ ンズの傷や汚れを除去したり、くもりにくいようにコンタクトレンズを研磨修 正することも可能です。

点眼液などの結膜炎の治療も必要ですが、コンタクトレンズのケアを、ちゃん とすることもお忘れなく。

白内障について

「白内障にかかっていると、言われました!」と、来院された患者さんには、「そんなに驚いたり、心配したりしなくても良いですよ。」と申し上げることにしています。

目の中には、水晶体という、カメラのレンズに相当する組織があります。

ものを見る時に、厚みを変えて、ピントを合わせる働きをします。

年を取るにつれて、水晶体は、硬くなり、やがて濁ってきます。それが、白内障です。

濁りの程度や場所によって、見えにくさは、違ってきます。

白内障の進行を、少し遅らせるかな、と言う程度の目薬は、ありますが、やはり、治療は手術しかありません。

車の運転をする方や、手芸などの細かいことをしたい方は、不自由だと思ったら、手術を受けられることを、おすすめします。

日常生活に支障はないし、手術を受けるのは、こわいし、ためらわれる、と言う方は、眼科で定期的に経過観察を受けながら、ゆっくり思案なさるのが良いと思います。

ハードコンタクトレンズのおすすめ

最近、ソフトコンタクトレンズを何年間か使ってきた人で、アレルギー性結膜炎を起こしている人を、
よく見かけます。

ソフトコンタクトレンズは、その名の通り、柔らかく、はめた感じも楽なのですが、
直径が大きいので、瞼の裏の広い範囲をこすることになり、何年も装用しているうちに、結膜炎を起こしてしまうことが多いのです。

洗浄などのケアをちゃんと行うこと。

汚れが落ちやすく、結膜炎の原因になる界面活性剤を含まないケア用品を選ぶこと。

汚れたコンタクトレンズを装用しないこと。

なるべく長時間装用しないこと。

でも、一番いいのは、ハードコンタクトレンズを装用することです。

もちろん、眼鏡や使い捨てソフトコンタクトレンズを併用しても良いと思います。

ハードコンタクトレンズは、慣れるまで異物感を感じるため、敬遠されがちですが、
メーカーによっては、その人の角膜(黒目)の形状に合わせて、修正出来るコンタクトレンズもあります。

あなたが一生使う大切な眼。

コンタクトレンズについて、気軽に御相談下さい。