眼底出血

本日は眼底出血についてご説明いたします。若干専門的なお話になってしまいますが、お悩みの方にご参考になれば幸いです。

■症状
出血の起きる場所によって症状は違ってきます。
周辺部の出血では、ほとんど自覚症状がない場合もあるくらいですが、中心部に出血すると視力が低下します。
視力がどの程度まで悪くなるか、どの程度回復するかは、どこに出血したかによって決まります。
出血した場所は視野が欠けることもあります。
治療が遅れてしまうと著しく視力を低下させ、視力が回復しなかったり、最悪の場合は失明することもありますので注意が必要です。
さらに眼底出血が眼球の広い範囲に及んでしまうと、眼圧を上昇させ、緑内障をともなってしまうこともあります。

眼底出血のなかでも、一番多いのが網膜静脈分枝閉塞症です。
網膜静脈分枝閉塞症とは網膜静脈に血栓ができて、血液の流れが悪くなる病気です。
詰まる部位によって網膜中心静脈閉塞症と網膜静脈分枝閉塞症があります。
網膜中心静脈閉塞症は、治療しても現状維持が精いっぱいと言う場合が多いです。

■原因
1.高血圧・糖尿病・腎臓病などの全身病による網膜(硝子体)出血(糖尿病網膜症、高血圧性眼底、網膜中心静脈閉塞症、加齢黄斑変性)
2.網膜血管の動脈硬化を基盤に生じる網膜(硝子体)出血
3.外傷による網膜(硝子体)出血
4.後部硝子体剥離による網膜裂孔形成の際に生じる網膜(硝子体)出血

■治療
まず、血液の流れを良くする薬を使います。
出血が起きた場所は、血液が流れなくなり、新しい血管が出来てきます。新しい血管はもろく出血しやすいのでレーザー治療をして網膜を凝固し、再出血を防ぎます。
レーザーで凝固すしても、再出血を防ぐだけで、視力が元にもどる訳ではありません。
視力がどこまで快復するかは、あくまでも出血した場所に関わってきます。