目の症状からわかるいろいろな病気 ②目が見えない

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前回に続いて、症状からわかる病気のお話です。今回のテーマは「目が見えない」です。

1.見えにくい。目が痛い。
■原因:先天的な角膜疾患。後天的な角膜外傷や角膜疾患の後遺症など。角膜は、三叉神経の枝が分布しているので、痛覚が敏感。傷や炎症により、眼痛を生じる。
■治療方法:先天的あるいは幼少時の角膜疾患により弱視になっている場合は、視力回復は難しい。 後天的な疾患による角膜混濁に対しては、角膜 レーザー切除術・角膜移植など。
■予防方法:後天的な角膜疾患の場合は、早期治療!

2.ピントが合わず見えにくい
■原因:近視遠視乱視などの屈折異常の適切な屈折矯正がなされていない
■治療方法:眼鏡やコンタクトレンズなどで、適切な屈折矯正をおこなう。成人後なら、LASIKの適応になる場合もある。

3.「かすみ」「まぶしさ」「暗いところで見えにくい」など
■原因:白内障。先天的白内障(風疹、トキソプラズマ、染色体異常など)、若年性白内障(糖尿病やアトピーに伴う白内障、ステロイド白内障など)、加齢白内障などがある。
■治療方法:手術
■予防方法:加齢性白内障に対しては、特になし。糖尿病やアトピー、ステロイドや放射線被爆等による白内障に対しては、定期的な検診が望ましい。

4.目のかすみ、飛蚊症、眼痛、充血など。
■原因:ブドウ膜炎(眼内の炎症)。重症の場合は、失明することもあり。
→感染症(細菌、ウイルス、真菌)。全身の免疫異常(サルコイドーシス、原田病、ベーチェット病)。
■治療方法:基本的には、薬による内科的治療。早期発見・早期治療が大切!

5.何となく見えにくい、黒い影が見える、など
■原因:眼底の病気(眼底の血管が詰まったり、出血したりしている)
→高血圧症、腎疾患、血液疾患(白血病など)、糖尿病などの場合 にみられる。
■症状:初期には、自覚症状が無い場合もあり!
■治療方法:まず、原因疾患の治療。血管閉塞や眼底出血の程度に応じて、薬物治療、レーザー光線による網膜光凝固、硝子体手術などをおこなう。
■予防方法:内科疾患に注意。

6.見ようとする場所が歪んで見える。あるいは見ようとする場所が見えない。  ■原因:網膜の黄斑部の異常
■治療方法:糖尿病・高血圧症などの原因疾患がある場合は、治療する。中心性網膜症や加齢黄斑変性の場合は、それらに対する眼科的治療をおこなう。
■予防方法:喫煙・過労などを避ける。糖尿病・高脂血症・動脈硬化症などの内科疾患に注意。

7.視野の一部が見えない。
■原因:緑内障による視野狭窄。脳疾患(脳血管障害、脳腫瘍など)による視野狭窄。閃輝暗点。
■治療方法:原因となっている疾患の治療。

8.ダブって見える。
■原因:
①片目で見てダブるのは、乱視など、眼球に原因があることが多い。
②両目で見てダブるのは、中枢側の問題のことが多い。糖尿病・高血圧症による微小循環障害から眼球運動神経マヒをきたすことあり。 甲状腺疾患によっても複視を生じることあり。(甲状腺眼症)
■治療方法:
①乱視などの屈折異常や眼位異常の場合は、プリズムによる矯正や斜視矯正手術など。
②原因となっている全身疾患の治療。

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