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あなたの大切な眼の健康のために役立つちょっとした豆知識です。

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コロナウイルス流行中でも、眼科受診が必要な目の病気はあります

コロナウイルス流行のため、不要不急の外出は避けたい状況が続いています。

そんな中でも、やはり「目が見えにくくなった」「目が痛い」と受診される患者さんはいらっしゃいます。

緑内障(眼圧が高くあるいは正常眼圧でも、OCTで視神経繊維層の菲薄化を認め、視野狭窄を認める)、網膜剥離や黄斑変性、角膜ヘルペスなどの角膜疾患、など治療しないで放置すると目が見えなくなるおそれがある病気の方が多いのです。

もちろん、以前から治療中の患者さんの経過観察も必要です。

出来れば予約を取って、密にならない状況で受診なさることをお勧めします。

コンタクトレンズの処方について

最近、「コンタクトレンズ処方箋だけ発行してほしい」とか「ネットでコンタクトレンズを買うので、データだけ教えてほしい」と言う患者さんが増えています。

使い捨てあるいは定期交換型ソフトコンタクトレンズの方が多いのですが、コンタクトレンズ量販店やネットで購入した方が安価なので、しかたないのですが、やはりコンタクトレンズは角膜の上に直接乗せて使う物なので、ご自分の目に合ったコンタクトレンズを使って頂きたい。

コンタクトレンズ装用希望の患者さんが来院された場合は、屈折検査・角膜曲率半径測定検査をして、装用すべきコンタクトレンズの種類・データなどを選び、眼位検査・眼圧検査・眼底検査などで眼科疾患がないか検査してから、コンタクトレンズ処方します。

選んだコンタクトレンズも、装用して見え方・装用感・コンタクトレンズの動きを診て目に合っているか(フィッティング)を検査してから、お試し用コンタクトレンズを装用して帰って頂きます。

装用して帰った時は調子良くても、何時間が装用していると異物感や充血など出て来る場合もあり、慎重に選んで頂きたいのです。

パッパッと合わせて処方出来る場合もありますが、角膜曲率半径の大きな方小さな方、強度近視の方・遠視の方・乱視の強い方、老眼の始まっている方、いろんな方がおいでです。

きちんと検査を受けて、ご本人の目に合ったコンタクトレンズを装用して、快適にお過ごし頂きたいと思います。

スマホやタブレットが普及するにつれて、視力の出にくい子供が増えてきました

「スマホ老眼」などと言う言葉を耳にしますが、「スマホの画面を一生懸命見るようになってから、以前より遠くが見えにくくなった」とおっしゃる成人患者さんをよく見かけます。

ところが、最近、大人だけでなく子供でも、視力が出にくい患者さんを見かけるのです。眼鏡レンズで屈折矯正しようとしても、なかなか視力が出ません。

スマホでゲームをしたりYouTubeに夢中になったりする時間が長いと、調節力が十分あるはずの小児でも調節力が低下し、遠くにピントが合いにくくなるのではないか、と思います。
スマホばかり見ている生活を少し変えて、身体を動かして運動する・本を読むなどすると、調節力が回復し、視力が出て来て、眼科医としてもホッとします。

タブレットの使用で、近視の進行をきたす子供の患者さんも見かけます。
以前は紙のドリルなどで勉強していたのが、最近タブレットで勉強する機会が増え、勉強熱心な子供ほどドンドン進めるうちに調節力が低下し近視が進行する、と言うことになるようです。

小児科外来で「スマホに子守をさせないで」と言うポスターを見かけたことがあります。調節力だけでなく、脳への影響を憂慮しての警告だと思います。
一概にスマホやタブレットを生活の中から無くしてしまう訳にはいきませんが、
これから成長していく子供達の健康について、大人はもう少し真剣に考えてあげるべきではないか、と思います。

高齢者の視力低下の原因は白内障だけではありませんー網膜前膜

比較的高齢の患者さんで「視力低下」を訴えて来院される場合、

まず白内障による場合が多いです。白内障は、以前と違って、痛い麻酔の注射もなく10分足らずで手術出来るようになりました。

親から貰った水晶体と違って、人工水晶体になるので、それはそれでまたいろいろ予期せぬ訴えも出てくるのですが。

緑内障が見つかる場合もあります。これは、緑内障治療の対象となります。

網膜前膜も、高齢の患者さんに見られる眼疾患です。OCT(光干渉断層像)の普及により網膜の断面図が見られるようになり、診断がつきやすくなりました。

網膜の前にセロハンのような薄い膜がはり、収縮してくると網膜を引っ張ります。黄斑部の上に膜が張ると、視力が落ちたり歪んで見えたりするようになります。

治療としては、膜を剥がす手術をおこないます。

白内障手術と同時に網膜前膜除去手術を行う場合もあります。

白内障の手術を受けた後でも、「網膜前膜で見えにくい」と言う場合もあります。

以前なら、「そこそこ見えていれば様子をみましょう」と言うことが多かったのですが、人生100年時代となり、網膜前膜除去術をお勧めする患者さんが増えています。

診断機器の進歩により正確な診断が可能となり、手術の技術も向上しました。

寿命が延びた分、視機能を維持して、良い人生を送って頂けますように。

広角眼底カメラを導入しました

オプトス社の広角眼底カメラ(デイトナ)を導入しました。

これまで、「飛蚊症で来院された患者さんに、網膜裂孔・網膜剥離などの異常が無いか?」「糖尿病の患者さんの眼底に、網膜症は無いか?」など検査する場合、散瞳剤を点眼して眼底検査をおこなわなければ、正確な診断は困難でした。

散瞳剤を点眼して1時間待って頂き、眼底検査をした後、数時間後まで「帰る時に、まぶしい」「車やバイクの運転が無理」「手もとがピントが合いにくく見えづらいので、近業がしにくい」「高齢の患者さんなら、一人で歩いて帰宅されるのも心配」など患者さんの負担が大きかったのですが、無散瞳でも網膜の周辺部まで撮影出来るようになりました。

(もちろん散瞳した方が、さらに鮮明に網膜周辺部まで撮影出来ますが)

OCTと広角眼底カメラを導入したことで、患者さんの負担を軽くしつつ、いろんな眼の病気が速く正確に診断出来るようになりました。

科学の進歩により、より良い医療サービスを患者さんに提供できるのは喜ばしいことだと思います。