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あなたの大切な眼の健康のために役立つちょっとした豆知識です。

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遠視の人もメガネが必要です

遠視の方で加齢に伴い「見えにくい」「目が疲れる」という症状が出てきた方に遠用眼鏡をお勧めすると、なかなかご理解頂けないことがよくあります。そこで、今回は遠視についてお話したいと思います。

遠視は「遠くのものが良く見えて、近くのものが見えにくいこと」と誤解される場合が多くありますが、実際、遠視は「近い・遠いに関係なく、遠近ともに、焦点を合わせるのに調節力が必要な状態」を指します。

赤ちゃんはだいたい遠視で生まれてきます。それが眼軸(眼球の直径)の成長と勉強や読書など近くを見る機会の増加により、だんだん近視になってきます。生まれ持った遠視の度合いが強い方は成人しても遠視のままで、遠くを見るのは不自由ないのですが、40歳過ぎる頃から手もとが見えにくい「老視」になります。加齢とともに、 調節力が弱くなるからです。老視になっても、近用眼鏡(老眼鏡)をかければ、手元はよく見えるようになりますが、さらに年を取ると遠くも見えにくくなります。そのような場合には、遠くを見る時も、遠視のメガネをかけると、良く見えて目が疲れず快適に過ごせます。

なお加齢に伴う「見えにくい」という症状は、遠視以外にも水晶体が混濁してくる白内障や緑内障、黄斑疾患、高血圧や糖尿病に伴う網膜の異常の可能性もあるため定期的な検査も受けておくとより安心です。

小学校の就学時健診に行きました

来春入学予定の子供達を、5年生が引率して視力検査・聴力検査・眼科・耳鼻科・内科と、校内を回ります。

診察する校医の隣で、誘導したり出席簿にチエックしたりお手伝いしてくれるのも5年生です。

手の空いた時に、そんな5年生の話を聴いていると、勉強以外に、読書やスポーツを楽しんでいる様子でホッと安堵します。

最近視力検査に来院する子供達を診ていると、どんどん近視が進行していくケースが、以前とは比較にならないほど増えています。
そう言う子供達に共通するのは、ほとんどの場合、一日のうち長い時間を、ゲームやスマホや携帯をいじって過ごしていることです。
まだ視機能も発達途中の子供達は、ゲーム機・スマホ・タブレット・携帯のような小さな画面を見続けると、大人よりもずっと急速に、調節力を衰えさせ近視の進行を異常に早めるようです。
そうした子供達が、大人になって強度近視になっていき、(最近は平均寿命が長いので)正常眼圧緑内障や黄斑変性をおこしていくおそれが多くなる、のが案じられます。

クイック返信

小中学校の保健室の役割

今年も、学校健診の季節になり、小学校2校中学校2校に出かけました。

小中学校のうちそれぞれ2校は養護教諭が2名ずつ常勤、あとの2校は生徒数等により一人勤務です。
一人勤務の養護教諭は、保健室本来の仕事に加えて、子供達が保健室に来て様々な訴えをする応対に追われます。
小学校なら、例えば体調不良(でも、熱もない。そんなにしんどそうでもない)。「いつから?」と訊けば「昨日から」。
中学校なら、「先生が嫌い」「クラスメートが嫌い」「勉強が嫌い」等。
一人の養護教諭が、そんな子供達に(実際の病人ケガ人も含めて1日30人以上になるそうです)に対処していると、本来の業務が後回しになってしまう。
校長・教頭・担任に相談しても、なかなか良い対応策がない。
こんな話を、2週続きで耳にして、さすがに驚きました。

学校組織の中で、養護教諭は、保健室登校(不登校より一歩前進)、生徒のメンタルヘルス、などの役割を担っています。
スクールカウンセラーは、予算の関係もあり、毎日学校にいる訳ではありません。
どの学校も養護教諭(もちろんスクールカウンセラーも)の数を増やしてあげてほしい、と思います。

高齢者の視機能も保持したい

介護保険認定審査会に出席しています。
加齢に伴い、内科や整形外科などの病気になったり、認知症になったりすることが増えてきて、要介護の対象になるのですが、目の病気のある高齢者も、もちろん多く見られます。

「自分で内科の薬がきちんと服用出来ない」方もありますが、緑内障の目薬を点眼するのを忘れる、と言う患者さんも増えてきています。
この「点眼忘れ」は、緑内障外来でも問題になってきています。
「点眼しているはずだった抗緑内障薬を、実は点眼し忘れて、緑内障が進行する」と言う患者さんも見かけられ、安全な手術治療を選ぶべきではないか、との意見も出て来ています。

「白内障の手術を、いつ受けるべきか」も、尋ねられることが多いのですが、80頃までの心身ともに健康な時期に受けておく方が良いのではないか、と思います。
少しでも体力のある時期の方が術後の経過も良好ですし、良い視力が得られると、情報が脳に入力されやすくなり、認知症を防ぐ効果もあるような気がします。

高齢化社会に向けて、視力も(もちろん聴力も、心身の機能も)良好な状態でお過ごし頂きたいと思います。

中学校の保健委員会でカラーコンタクトレンズについて話しました

最近、中学生高校生がカラーコンタクトレンズを装用して眼障害をおこすことが増え、眼科医の間でも問題になっています。
先日、校医を務めている中学校の保健委員会で、カラーコンタクトレンズによる障害について話す機会がありました
寒い日で、平日の午後と言うこともあり、参加者は少なかったのですが、先生方はじめ皆様熱心に聞いてくださいました。
「目を大きく見せるために、コンタクトレンズの直径が大きく動きも少なくなるので、角膜の呼吸を妨げる」
「カラーコンタクトレンズの色素によって、結膜炎や角膜障害をきたすことが多い」
と言ったカラーコンタクトレンズの問題点を説明していくと、「そんなことは知らなかった」「初めて聞いた」と言う声が上がりました。

カラーコンタクトレンズを装用して目が痛くなり、受診してこられる中学生高校生を診て、驚くことがたくさんあります。
「眼科で、コンタクトレンズの正しい取扱い方を教わったことがない」
「友達のカラーコンタクトレンズを借りて装用している」
「コンタクトレンズを装用したまま寝ている」

これから成長していく中高生。
しっかりしているようでも、身体はまだ子供。大人のように丈夫ではない。
どうか自分自身の目を大事にしてほしい。
目のために安全なコンタクトレンズを装用して下さい。
少しでも気になることがあったら、眼科を受診して相談して下さい。