目の症状からわかるいろいろな病気  ①痛い

他科の医療機関のスタッフから、「目の症状から身体の病気がわかることはあるか?」と、訊かれました。
今回は、そう言う観点から書いてみました。初回のテーマは「痛み」です。

1..外傷
■症状:目が痛い
■原因:目に異物(ゴミ・鉄粉・木くずなど)が入る。物が当たる。薬品が飛入する。紫外線を浴びる。その結果、結膜や角膜に傷を生じている。
■治療方法:異物は、眼科で除去し、治療します。薬品が入った場合は、出来るだけ速やかに多量の流水で洗眼して、入った薬品を薄めます。その後、傷を治療します。
■予防方法:異物・薬品;紫外線などが目に入るおそれがある場合は、保護眼鏡などを使用する。

2.感染症
■症状:下記原因により対象の部位が痛む
■原因:目イボは、細菌による、まぶたの感染症。
流行性角結膜炎は、アデノウイルスによる感染症。
帯状ヘルペス・角膜ヘルペスなどは、ヘルペスウイルスによる感染症。
■治療方法:抗生物質・抗ヘルペス治療薬・消炎剤など、薬物治療を行ないます。
■予防方法:免疫低下・体力低下を避ける。

3.眼精疲労
■症状:パソコン作業や近見作業を長時間続けた後、目の奥が痛い。
■原因:遠視・乱視等の屈折異常や眼位異常を矯正せず、目に調節負荷をかけている。
■治療方法:屈折検査や眼位の検査を行ない、適切な眼鏡・コンタクトレンズによる矯正をする。斜視の場合は、手術が必要なこともある。
■予防方法:適度な眼鏡やコンタクトレンズを装用しましょう。

4.緑内障
■症状:閉塞隅角緑内障の急性発作の場合は、激しい頭痛・吐き気・胃痛をおこす。(24時間以内に眼圧を下げないと、失明する場合があります)
開放隅角緑内障でも、眼圧が高い場合は、眼痛を生じます。
■原因:隅角(角膜と虹彩の隙間)が狭い、あるいは隅角の「房水を排出するポンプ作用」の働きが不十分。
■治療方法:抗緑内障点眼薬、手術。
■予防方法:早期発見早期治療が重要です!!!

まぶたの化粧とめいぼ

まぶたに「めいぼ」が繰り返し出来て、来院される患者さんがいらっしゃいます。
「めいぼ」とは黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌のようなふだんから皮膚の上にいる細菌 が、まぶたのマイボーム腺(目を保護する皮脂を分泌する組織)に入り込んで繁殖し炎症を起こした状態です。

最近流行の目元を強調する目力化粧でアイラインを睫毛の内側まで描くと、まぶたのマイボーム腺の出口がふさがって、中に入った細菌を外に出せなくなり、この細菌が繁殖して「めいぼ」が出来やすくなります。
また、アイラインやマスカラなどの化粧品が、コンタクトレンズに汚れとなって付着し、結膜や角膜に障害をきたす原因ともなります。
まぶたのお化粧にはくれぐれも気をつけて下さい。

化粧以外には、睡眠不足や疲れも、体の抵抗力を下げるので「めいぼ」が出来やすい原因になります。

なお、「めいぼ」が他の人にうつるのではないか、と心配される患者さんが多いのですが、うつることはありません。